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三枝 純
no journal, ,
東京電力福島第一原子力発電所の事故から5年が経過したのを機に、発電所から2060kmに位置する15地点で得られた空間線量率のトレンド(2011年5月)を解析し、線量率の減衰傾向や積雪による遮蔽効果について考察した。線量率トレンドは放射性セシウムの物理的減衰とウェザリング等その他の要因を加味した関数に適合することができ、環境半減期は327年(平均10年)と評価された。また、積雪による遮蔽効果については、積雪深20cmで15%50%線量率が低下する傾向があり、この影響により5年間の積雪線量は積雪がなかった場合に比べて最大約7%低くなることが分かった。